石の教会 内村鑑三記念堂
こんにちは。CADオペレーターの浅山です。
先日、友人の結婚式に参列する為、軽井沢の石の教会に行ってきました。
石の教会は、フランク・ロイド・ライトの愛弟子、ケンドリック・ケロッグ氏の設計により、
明治・大正時代のキリスト教指導者・内村鑑三氏の教えである
「何ものにも縛られない自由・無教会思想」
をオマージュして作られたオーガニック建築物です。
オーガニック建築物はライトも得意としていた建築で、
そこにある自然に溶け込むように作られている石の教会には、
ライトの思想を引き継いだ、師弟愛をも感じる納得の建築物でした。
教会内は撮影NGの為、外観しか撮影できませんでしたが、
内部は石のアーチとガラスのアーチが交互に織り成す構造になっており、
石は男性、ガラスは女性を表しているとのこと。
入口のアーチは小さく、建物奥に向かってアーチが大きくなっていく構造は、
二人が互いに支え合い、成長していく様子を表しているそうです。
内村氏が掲げた「祈りの自由」を表すように、教会の中の十字架はありません。
思想が込められていることで、建物の奥深さや価値が何倍も高まるなと改めて感じました。
久しぶりに思想を形(建築)で表現するということに触れて、
建築を志した若かりし頃の自分を思い出し、
家に帰ってからライトの作品集の本を開いてみたりしたのでした。