HEAT20・G3レベルの住まいづくりへ


HEAT20・G3レベルの住まいづくりへ

HEAT20(2020年を見据えた住宅高断熱化技術開発委員会)という団体が、推奨している断熱性能の基準を示しているものです。
基準はG1、G2、G3などの基準を示しています。U値で表にすると、以下のような基準です。

地域区分別のUA基準値
1234567
都市例旭川札幌盛岡仙台新潟東京宮崎
H28省エネ基準(参考Q値)0.46(1.6)0.46(1.6)0.56(1.9)0.75(2.4)0.87(2.7)0.87(2.7)0.87(2.7)
ZEH 基準0.40.40.50.60.60.60.6
HEAT20 G10.340.340.380.460.480.560.56
HEAT20 G20.280.280.280.340.340.460.46
HEAT20 G30.20.20.20.230.230.260.26

このような基準が定められているなかで、建築主にとっては何が良いのか難しく、悩むことがあります。各基準の説明を呼んでも、難しい部分があることは事実です。また、各地域によって差があることは表の通りです。この表については、こういう基準が各地にあるんだな。という程度で確認してください。

1つお伝えするのであれば、G3 【0.20】という、低い数字が、断熱性能が高く、環境負荷が少ない住まいづくりということになります。

今後は、地球と次世代に向けて、より環境に優しい住まいづくりと、断熱性能のついて住まいづくりは注目されます。
もし、最後までに読んでいただければ、今後の設計会社及び建築会社を選択するときに1つの基準にしていただければ幸いです。

 

では、まずはじめに、HEAT20に関する情報を共有したいと思います。

HEAT20について

HEAT20とは上記記載の通り団体名になります。正確には、「一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」です。HPに記載の通り世界にわたり展開している団体になるため、英語名では「Society of Hyper- Enhanced insulation and Advanced Technology houses for the next 20 years」と呼ばれています。各単語の頭文字をとり、【HEAT20】と言われています。
http://www.heat20.jp/about/index.html

HEAT20は以下のような、目的で活動しています。
当法人は、低環境負荷・安心安全・高品質な住宅・建築(以下、住宅等と称す)の実現のため、主として居住空間の温熱環境・エネルギー性能、建築耐久性の観点から、外皮技術をはじめとする設計・技術に関する調査研究・技術開発と普及定着を図ることを目的とする。※組織定款より

かみ砕いてお伝えすると
・地球の未来が抱えている、地球温暖化現象の抑制に向けてCO2の排出はどのように減らすことができるのか
・地球温暖化を抑制するために、どのような高断熱な住宅を考えることが大事なのか
・高断熱住宅、省エネ住宅を実現することで、住んでいる人の健康を持続的で、維持することができるのか
などを考え、研究開発をしているところです。

そして、HEAT20の住まいを実現させることでのメリットをご紹介します。
・夏も、冬も、エアコン1台で心地よく過ごせる
・住んでいる人の健康、身体にも良い影響を与える
・冷房暖房を使うことが減少し、イニシャルコストが低くお財布に優しい
など言われています。

なぜ、国の基準があるなかで、HEAT20は独自の基準を設けたのでしょうか。

それは、地球や次世代のことを考えたときに、現状の基準で住まい・家づくりが実施され続ける場合、地球温暖化を加速させると考えるからです。そのため、HEAT20では、G1,G2,G3という基準を設けて伝えています。

HEAT20では、「住宅内での体感室温」をポイントに考え、各基準を定めています。
http://www.heat20.jp/grade/index.html
冬期間において、部屋のなかで体感温度を10度から15度以上に保つために必要な断熱性能を基準としています。

HEAT20が定める体感温度とは、以下のようになっています。
体感温度=((壁、床、天井の平均温度)+室温)÷2 です。
ただし、実際の体感温度には個人差があり、風や湿度、太陽光、壁などとの距離なども影響します。

改めて、日本全国の断熱性能を数値化したものを示します。

地域区分別のUA基準値
1234567
都市例旭川札幌盛岡仙台新潟東京宮崎
H28省エネ基準(参考Q値)0.46(1.6)0.46(1.6)0.56(1.9)0.75(2.4)0.87(2.7)0.87(2.7)0.87(2.7)
ZEH 基準0.40.40.50.60.60.60.6
HEAT20 G10.340.340.380.460.480.560.56
HEAT20 G20.280.280.280.340.340.460.46
HEAT20 G30.20.20.20.230.230.260.26

数値が低いほうが、断熱性能が高く、HEAT20が定める住まいが実現できるということになります。

さて、

ここまでの内容で、どこの建築会社が良いのか。ビルダーが良いのか。ハウスメーカーが良いのか。
この工務店は、本当に地球や次世代のことを考えているのか。

と、考える時間をぜひ設けていただきたいと思います。

おそらく皆さんが回っている各業者では、自社のPR方法は様々であると思います。
設備仕様や外壁仕様、間取り、プラン自由度など多くあると思います。
どれも素晴らしいPRポイントであり、否定するものではありませんよね。

ただ言えることは、同一基準が揃わず良し悪しの判断基準が難しいことだと思います。
そんなときには、上記のU値で何を目指しているのかを聞いてみてください。

ここまで読んでいただいた方に伝えたいことは1つです。

値のみを目指している住まいづくりを実現しようとしているのではなく
地球と次世代の未来のために、住まいづくりを通して地球を守っているです。

このようなお話が少しでも聞けるところとパートナーになると良いと思います。

また、

設計相談の際にUA値について曖昧な話し合いになりそうな場合は、
断熱性能より他の内容に力を注いでいる建築会社と判断できそうです。
逆を言えば、断熱性能に期待できない建築会社だと言えそうです。

 

最後に

本内容では、HEAT20についてご紹介と定める基準についてお伝えしなした。

東京においては、G3グレードであれば、UA値は「0.26」国の基準で「0.6」となっています。

弊社では、設計段階から高断熱住宅をおススメしています。特に「0.20」を目指し設計提案をしています。

住宅基本設計仕様としては、
窓・・・リクシル トリプルガラス窓
https://www.lixil.co.jp/lineup/window/ew/variation/
断熱工事・・・外壁(内、外ハイブリッド断熱)、屋根(外、内側断熱)、床、基礎断面仕様
などを基本仕様として提案しています。

この内容が、
いま住まいづくりをしている方にとって、また、これから住まいづくりを進めようとしている方にとって、より良い住まいが実現できることに、お役立てできれば大変嬉しく思います。

高断熱住宅に向けて住まいづくりの設計相談がありましたら
お問い合わせや公式LINEよりお待ちしております。

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