気密性と断熱性の関係を徹底解説!


気密性と断熱性の関係を徹底解説!

家づくり・断熱リフォームで失敗しないために知っておくべきこと

はじめに|快適な住まいに必要なのは「断熱材」だけではありません

「断熱材を厚くすれば、冬暖かく夏涼しい家になる」
そう思っていませんか?

たしかに断熱材はとても大切な要素ですが、それだけでは本当の快適性や省エネ性は実現できません

実は「気密性」と「断熱性」は、セットで考えなければ効果が半減してしまう関係にあるのです。

この記事では、これから家を建てる方、断熱リフォームを考えている方に向けて、
「そもそも気密性・断熱性とは何か?」
「なぜセットで考えなければならないのか?」
「どんな家を選べばいいのか?」
といった疑問にわかりやすくお答えしていきます。


第1章|気密性とは?すき間をなくすという価値

● 気密性=C値(相当隙間面積)という数値で表す

気密性とは、簡単に言えば「住宅のすき間の少なさ」を表します。
この性能は「C値(相当隙間面積)」という数値で表され、住宅全体にどれだけのすき間があるかを面積で数値化したものです。

  • C値1.0 → 1㎡あたり1cm²のすき間がある状態

  • C値0.5 → 高性能住宅とされるレベル

  • C値2.0以上 → すきま風を感じやすい一般的な住宅

数値が小さいほど気密性が高く、冷暖房効率・空気の清浄度・結露の抑制などに影響します。

● すき間がある家は、まるで“断熱ジャケットのチャックが空いてる”状態

断熱材がどれだけ優れていても、住宅にすき間が多ければ、そこから空気が出入りし、断熱材の効果が発揮されないのです。

いわば「ダウンジャケットは着てるけど、チャックは全開」みたいなもの。
暖かさは逃げてしまい、外の冷気が入り込んでしまいます。

これが、気密性を断熱とセットで考えるべき理由です。


第2章|断熱性とは?熱の移動をコントロールする力

● 断熱性=UA値(外皮平均熱貫流率)で評価する

断熱性能は、住宅の内部と外部の熱の移動を抑える力です。
これにより「外の暑さ・寒さを室内に伝えない」「室内の快適な温度を外に逃がさない」ことが可能になります。

  • UA値(W/㎡K)という単位で評価

  • 数値が小さいほど、断熱性能が高い(熱が逃げにくい)

たとえば北海道のような寒冷地では、UA値0.46以下が推奨基準とされるなど、地域によって断熱基準が異なるのも特徴です。


第3章|気密と断熱は「車の両輪」。片方だけでは意味がない

● 断熱性だけが高い家の落とし穴

断熱材をいくら厚くしても、気密性が低い(=すき間が多い)家では、そこから空気が出入りしてしまい、冷暖房の熱が逃げていきます。

特に高性能な換気システムを設置していても、気密性が低いと換気経路が乱れてしまい、本来の効果を発揮できません。

● 気密性だけ高くてもダメ

逆に、気密性が高くても断熱が不十分であれば、夏の暑さや冬の寒さが建物内部に伝わりやすくなり、冷暖房効率が悪くなります。

つまり、気密と断熱は「セット」で性能が発揮される存在なのです。


第4章|気密性がもたらす“見えない”快適性と健康効果

● 結露・カビを防ぐ

気密性が高いと、空気の流れをコントロールできるため、結露が起きにくくなります
結露が発生するとカビやダニの原因になり、家の劣化だけでなく健康リスクも伴います。

● 換気システムが正しく機能する

高気密住宅では、計画換気(24時間換気システム)が想定通りに働きます。
その結果、室内の空気は常に新鮮に保たれ、ウイルスやアレルゲンの拡散も防ぎやすくなります。


第5章|断熱性がもたらす“目に見える”快適性と省エネ効果

● 夏涼しく、冬暖かい家に

断熱性能が高いと、外気温の影響を受けにくくなるため、年中快適な温度を保ちやすくなります。

特に断熱材の質や厚み、窓の性能(複層ガラスやLow-Eガラスなど)も大きく関わってきます。

● 光熱費が大幅に下がる

断熱・気密性能が高ければ、冷暖房の効率が上がるため、光熱費は月々数千円、年間で数万円の差が出ることも珍しくありません。


第6章|リフォームで気密と断熱を両立させるポイント

断熱リフォームを考える場合、気密性にも配慮することが重要です。
以下のような点を意識しましょう。

● 断熱材の種類だけでなく「施工方法」にこだわる

  • 吹付断熱 vs 充填断熱

  • 気密シートや気密テープの併用

● 気密測定を実施するリフォーム業者を選ぶ

気密性能は「見た目」では分かりません。
実際に測ってみないと、C値は把握できないのです。

中間気密測定・完成気密測定を実施してくれる業者なら、性能が保証されていると言えるでしょう。


第7章|ハウジングアーキテクトがこだわる「気密と断熱の両立設計」

私たちハウジングアーキテクトでは、C値0.7以下・高断熱仕様を標準化しています。

● 設計段階から気密を意識

  • 気密ラインの設定

  • 隙間が出やすい配管部分の処理計画

  • 外皮計算と温熱シミュレーションを併用

● 施工中の中間測定+完成時の気密測定

  • 現場での是正が可能

  • お客様にも「見える性能」として提示

● 高性能換気+断熱材の選定にもこだわる

  • 第1種熱交換換気の採用

  • 吹付断熱材で隙間なく断熱+気密を一体化


第8章|気密性と断熱性の高い家が“将来の暮らし”を守る理由

● ランニングコストを抑えられる

  • 冷暖房費の削減

  • メンテナンス費用も抑えられる(結露・腐食が少ない)

● 健康的な生活環境を維持できる

  • カビや湿気、ウイルス対策になる

  • ヒートショックなどのリスクを大幅軽減

● 資産価値が落ちにくい

  • 高性能住宅はリセールバリューが高い

  • 性能の「見える化」が評価されやすい


おわりに|“今”こそ、気密と断熱を正しく知って家づくりに活かそう

高気密・高断熱住宅は、贅沢品ではありません。
それは未来の暮らしを守る“ベーシック”な選択です。

もし今あなたが、

  • 家を建てようとしている

  • 断熱リフォームを検討している
    そんな段階にいるなら、今日知った「気密と断熱の関係性」は、あなたの家づくりに必ず役立ちます。

そして私たちハウジングアーキテクトは、性能にこだわった住まいづくりを、設計・施工・測定まで一貫してサポートしています。


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